2016年10月9日日曜日

新アルバムを紐解く鍵は「俺の彼女」?宇多田ヒカルの「Fantôme」の感想。

一回目を聴き終えたとき、ずいぶん昭和風のアルバムだなと。メジャーな人気曲と間の曲に違和感があった。

「いつしか飽きるだろう...」の歌詞に毎回ドキッとする😅

◆「俺の彼女」に違和感

特に2曲目は、1曲目の「道」からの落差が大きくて、なんだかスッキリしない。ノリノリになって続けて聴こうとしているところに。なぜ、こんな暗い曲を2曲目にするのだ。腑に落ちない。怪しい。何を企んでいるのだ。

ふと、歌詞に耳を傾ける。とんでもない内容だと気付く。男性パートは人生の悲哀を唄う「ブルース」そのものだ。最初はバラエティに富んだごった煮的な印象だったアルバムが、急にそれぞれの曲に人生という統一性のあるテーマがあるように感じてくる。大なり小なりあった違和感が、すーっと消えていった。

それぞれの曲にはストーリーがあり、そっと見守るような感覚で聴けばいいのだ。それから少しボリュームを落として、肩の力を抜いて聴くようになった。すると何度聴いても味のある、スルメのようなアルバムに変わっていった。アルバムを繰り返し何度でも聴きたくなるのは、ブルーハーツの「DUG OUT」以来だろうか。人生いろいろあるけれどみんな生きている。